

フィンランドでは歯磨きの回数が少なくても虫歯にならないシステムを採用しています。
そのシステムとは「除菌」という治療方法です。
3歳までお口の中にむし歯を作りだす菌が存在しなければ、
その子どもはむし歯菌が存在しにくい環境を維持できます。 逆に3歳までに虫歯菌がお口の中にあると、
虫歯菌が存在する状態でバランスを取ろうとします。
虫歯の原因の多くは母子感染です。
つまり、親の口にむし歯菌が多ければ、子供にも感染しやすい…という事になります。
その負の連鎖を止めるには「母子感染」を防ぐ事、
これは
お子さんが生まれる前に、
お母さんの口からむし歯菌を撲滅する事が最善の方法になるのです。

- 小さなお子様の歯は全部で20本生えてきます。
- 「どうせ大人の歯が生えてくるから、そんなに神経質になることはないんじゃないの?」
- …というような声も聞こえてきそうですね。
- しかし、最近、お子様の歯にはこんなに大切なことがあることがわかってきました。
食べ物をよく噛むことで、そのアゴの振動が直接脳に伝わります。
その脳への振動が脳細胞を活性化させ、知能の発達を促すという学説があります。
実は食べ物を食べた時にでる「唾液」には殺菌・消化能力があります。
これは自浄作用といって、本来人間が持つすばらしい能力の一つなのです。
その唾液は「噛む」という行為で出てきます。
ですから、食べ物をきちんと噛める歯にしておかないと、唾液の量も減ります。
それにより、胃腸の消化吸収力を助ける能力も減ってくるのです。
そして唾液には、身体の中で毒素を発生させる活性酸素を消す効果もあります。
活性酸素は、ガンの原因物質とされており、アトピー性皮膚炎、小児ぜんそく、花粉症など
幅広い病気の原因になると報告されています。
ユニセフでは『母乳育児は2才までは続けられるべきであり、
生後6ヶ月には母乳に加えて適切な補完食(離乳食)を開始すべき』と提言しています。
母乳には赤ちゃんを病気から守る免疫物質が含まれており、
離乳食を開始するのは生後6ヶ月になると母乳だけでは鉄分が不足するためなのです。
健康な子どもを育てるためにも2歳までの授乳をお勧めします。

そろそろ大人の歯が生えてくる時期になります。
この時に乳歯にむし歯があると、
キレイに生え揃わないことがあります。
この時期に歯の専門家である歯医者に予防のために
積極的に来院されることをおススメします。
キレイな歯はお子様の将来にとって必ずや大切な財産となります。

- この時期には全ての永久歯(親しらずを除く)が生え揃っている状態になります。
- 一度でも治療した歯はやはり、天然の歯には見た目も噛む能力もかないません。
- むし歯を長い間放置しておくと、口臭の原因になる他、最悪の場合は抜くことになります。
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- 歯は人間の能力の一つである自然治癒能力がありません。
- きびしい言い方をすれば、子供のむし歯は大人の責任ともいえます。
- キレイな歯と歯並びは、勉強や習い事と同等の一生涯に渡る最大の財産です。