Q&A~お子様の矯正に関するQ&A~

子供のうちから矯正するのはなぜ?
人にとって歯並びよりも大切なことがあります。
歯科治療全般で最も重要なことは、「よい噛み合わせ」(よい歯並び)であると言われていますが、
「命」ということを考えると、「質の高い呼吸」の方がより重要です。
 
当院で行う顎顔面口腔育成療法により、頭蓋、顎顔面、口腔を生理的な発育に持って行くことで、
咽頭部(空気の通り道)を広くできる可能性が高く、歯並びよりも大切な呼吸の改善が見込まれます。
 
また、顎顔面の生理的な成長へ導くということは、顔の自然観をよりよい方向へ向かわせることに他ならないので、
張りのある、魅力的な顔貌(がんぼう)も得られます。
このように歯並びだけではなく、人のクオリティー・オブ・ライフという観点からもっと高い位置にある
 
1.呼吸  2.顔貌  3.姿勢
 
をより正しい、健康な方向へ導く治療は、成長段階にあるお子様に適した治療法
と言えます。
何歳ころから歯並びの治療を開始したほうがいいのでしょうか?
好ましい開始時期は、歯並びの重症度によって大きく異なります。
受け口や顎の左右のズレ、下あごの後退などでは3歳ころから、開始したほうがいい場合があります。
一般的には5~7歳くらいに開始することが多いです。
 
いずれにしても早い時期に相談することで治療の幅が広がり、
健康な歯を抜いたりせずに治療が出来るようになります。

早めに歯科医院に相談されることをお勧めします。
学校検診で不正咬合と指摘されたのですが・・・
近年、保健所や学校に歯科検診でも歯並びの審査が加わりました。
不正咬合と指摘された場合は、現時点であまり気にならなくても、
早めに歯科医院にご相談されることをお勧めします。
以前、矯正専門医に歯並びのことを相談し、「治療するのはまだ早い」と言われたけど心配です・・・
ヨーロッパをはじめとする欧米では、古くから行われ、その有用性が確立している小児矯正ですが、
日本では一般歯科だけでなく矯正専門医の間でも、
小児矯正の有効性や診断基準が一般化していないのが現状です。
 
もちろん成長期の後半から治療を開始したほうがいい場合もありますが、
特に骨格的な問題がある場合(受け口、出っ歯など)は、成長の伸びしろが大きい、
早期の段階で治療したほうが治療効果が得られやすいです。

ご心配な点がある場合は歯科医院にご相談されることをお勧めします。
痛みはありますか?
矯正装置を装着し、調整を進めていく場合に装置があたって痛みがあることがありますが、
小児期のお子さんは成人より歯が動きやすく、骨自体も柔らかいため、
痛みや違和感は軽度のことが多く、
お子さんによっては全く痛くないという方もいらっしゃいます。
個人差はありますが、あまり心配はいりません。
小児矯正ではどのような装置をしますか?
小児の歯列不正の場合、永久歯の一部にワイヤーを用いて治療することもありますが、
主に取り外し式の矯正装置を用いて治療する場合が多くなります。
子供が小さいので矯正装置をうまく使えるか心配です
小児の矯正装置はヨーロッパなどでは90年以上前から子供の矯正装置として使われています。
お子様の年齢なども考慮して装置の形を決めるため、
最初は違和感がありますが、たいていのお子様は上手に使えています。

(違和感の感じ方はかなり個人差があります)
親の歯並びが悪いので子供の将来の歯並びが心配・・・
不正咬合の原因の1つに遺伝的要因があると言われています。
しかしながら、ご両親に歯並びの問題があっても現れない場合もあり、
遺伝的要因よりも、出生後の環境要因(たとえば口呼吸など)の要因のほうが大きいと考えられます。
 
いずれにしても、早期の治療介入によって骨の成長をコントロールすることで
そのような問題の解決
に取り組むことが大切です。
小児矯正の期間はどれくらいかかりますか?
小児矯正は、治療をスタートする時期や歯列の状態によって治療期間が異なります。
通常、乳歯列から永久歯列に生えかわるまで治療を行いますので、おおよそ12歳位までです。
しかし歯列の状態や骨格的な要素も含まれるため、個人差があります。
小児矯正と成人矯正の違いはなんですか?
小児矯正の最大の特徴は、骨格的な問題を、永久歯が生えそろう前に治療することができるということです。
歯並びが悪いといっても、多くは歯が植わっている顎も骨の大きさやバランスの問題で、
この問題は、顎の骨が軟らかく成長期のお子さんしか治せません
(成人になってから治したほうがいい不正咬合もあります)
不正咬合が自然治癒することはないのですか?
可能性としてはあります。
前歯の永久歯への生えかわりの時期などの歯と歯の間の隙間などは生えかわりが進むにつれて治ることが多いです。
逆に受け口、過蓋咬合や顎の骨が狭くて歯がきちんと並ばないなどの骨格的な問題は
自然治癒がほとんど期待できず放置すると問題が重症・複雑化
してしまうこともあります
治療中の通院は?
月1~2回程度です。
定期的な通院が早期の改善につながります。
治療内容によっては、毎週の場合もあります。
矯正治療に保険は使えますか?
矯正治療には健康保険は使えません
ただし、医療費控除(自分自身や家族のために医療費を支払った場合には、
一定の金額の所得控除を受けることができます)の対象
となります。
詳しくは、ご来院の際にお問い合わせください。

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